歴史学
ぼけっと小西四郎･遠山茂樹編『服部之總･人と学問』日本経済評論社、1988年を眺めていたら、没後30年集会で今年亡くなった三笠宮が日本近代史研究会とのかかわりや服部之総との付き合いを振り返った発言の中で、 私なんか立場上非常に冷たいお付き合いが多い…
阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』平凡社、1974年 1970年代以降の、社会史を中心とする戦後歴史学の変容を代表する1冊、と史学史の読書案内風に位置づけることも出来るのだろうけれど、そういった予備知識ゼロで読んでも、面白さから一気に読…
塩川伸明『民族とネイション -ナショナリズムという難問』岩波新書新赤版、2008年 id:Mukkeさん一押しの1冊。今年ようやく積読から解消したのだけれど、最初に手に取って前半を斜め読みしたのは5年前の秋のはずで、長いようであっという間のような5年間なの…
遠山茂樹『歴史学から歴史教育へ』岩崎書店、1980年 この論文集に収録されている論文や講演記録は、主に1950年代・1960年代に書かれたものが中心となっている。 本書の構成をみると、冒頭の著者自身による「歴史教育論への私の立場-『はしがき』に代えて」に…
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史：悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年 以下は、問題順に思いついたことをつらつらと（構成を考えられなくなってきた、とも言う）。10.アメリカ史の怪19世紀以降の近現代史の方…
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史：悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年実は一連の記事の中で、1か所だけ「社会思想社」になっていたので、訂正致しました。「既に倒産した現代教養文庫の版元じゃないよ」と言わ…
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史：悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年3.長大な問題集ようやく今回からが本書を読んでみての、中身に関するメモということになるけれども、まず前提として、今回メモの対象とす…
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史：悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年 1.はじめにこちらの1冊に関しては、昨日一応の「書評」を既に書いてみたので（http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150705/1436034081）、…
稲田義智『大学入試問題問題シリーズ1 絶対に解けない受験世界史：悪問・難問・奇問・出題ミス集』社会評論社、2014年本書は、これまで大学の入学試験科目「世界史」で各大学が出題してきた入試問題について、著者がウェブ上で試みてきた評論を基に、「悪問…
この記事は、以下の4つの記事での議論への再応答です。http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150311/1426000131http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150328/1427521543http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150510/1431259199http://d.hatena.ne.jp/shigak19/2015052…
この記事は、以下の3つの記事での議論への再応答です。http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150311/1426000131http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150328/1427521543http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150510/1431259199 色々書いておられますが、要は 「安倍や…
この記事は、以下の2つの記事での議論への再応答です。http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150311/1426000131 http://d.hatena.ne.jp/shigak19/20150328/1427521543前々回、前回は応答までに間が空いてしまったので、今回は１つ完成度よりも応答することの方…
良知力『青きドナウの乱痴気』平凡社、1985年 229p 234.6 概念が余り登場しない文章。理論や構造ではなく細部に亘る具体の記述から話は始まる。だからこそ「プロレタリア」とか「市民」と云った語が使用されて表現される時の重みが違う。 描かれるのは1848年…
各紙ウェブ版によると、遠山茂樹氏が亡くなられたとのこと。 明治維新 (岩波現代文庫)作者: 遠山茂樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/11/16メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (10件) を見る 昭和史 新版 (岩波新書)作者: 遠山茂樹,藤…
読んだ本 竹宮恵子『竹宮恵子SF短篇集1 告白』（中公文庫コミック版、1996年） 726.1告白―竹宮惠子SF短篇集 (1) (中公文庫―コミック版)作者: 竹宮惠子出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1996/09/18メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブ…
マルセル・プルースト（吉川一義訳）『失われた時を求めて 1』（岩波文庫、2010年）失われた時を求めて（1）――スワン家のほうへI (岩波文庫)作者: プルースト,吉川一義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/11/17メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 67回こ…
歴史学研究会編『講座世界史9 解放の夢 大戦後の世界』（東京大学出版会、1996年）解放の夢―大戦後の世界 (講座世界史)作者: 油井大三郎,長崎暢子,古矢旬,柴宣弘,奈良本英佑,歴史学研究会出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1996/03メディア: 単行本こ…
渓内謙『現代史を学ぶ』（岩波新書 1995年）を読み終える。ソ連からロシアへの転換という時代の激動に接した著者にとって切実な問題であった現代史を研究することの困難性が全編を貫くモチーフだが、そこに歴史学の一側面が表れているのだと思う。現代史を学…
『岩波講座 世界歴史19 近代6 近代世界の展開3』（岩波書店、1971年） 『岩波講座 世界歴史20 近代7 近代世界の展開4』（岩波書店、1971年） 『岩波講座 世界歴史22 近代9 帝国主義時代1』（岩波書店、1969年） 『岩波講座 世界歴史23 近代10 帝国主義時代2…
渓内謙『現代史を学ぶ』（岩波新書 1995年）の続きを読む。第3章まで読了。 1920年代から1930年代にかけてのロシア史に関する文章や文献を読んだことが無かったので、ドイッチャーの名前も初めて知ったりした。 現代史を学ぶ (岩波新書 新赤版 (394))作者: …
