最近読んでいる本・読んだ本 7月 その3
読んだ本
- 岩城宏之『指揮のおけいこ』(文春文庫、2003年)
- 作者: 岩城宏之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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- 岩城宏之『フィルハーモニーの風景』(岩波新書赤版、1990年)
- 作者: 岩城宏之
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/08/20
- メディア: 新書
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両者とも厳密には再読。以前は部分ごとに読んだ筈で通して読んだのはたぶん初めてだと思う。
『指揮のおけいこ』の方がオーケストラをやっている人など、よりクラシック好きの人向けだと思う。ベートーヴェンの交響曲第5番で指揮者が何回手を振っているか、ヴァイオリンはどれだけの音符を演奏しているかといった話やトロンボーンの戦時中の和名といった話が含まれていたりする。
『フィルハーモニーの風景』の方は『図書』連載だっただけあって、エッセイとしてはより纏まっていて一般向けの話となっている印象。ウィーン・フィルハーモニーの定期演奏会、ベルリン・フィルハーモニーの裏方、ハープ専門の運送業者、日比谷公会堂と旧NHKホールの回想などの主題が設定されている。
いくつか重なっている話も在るが、語り口が多少違っているせいか余り気にはならなかった。
- 森岡浩之『星界の戦旗1』(ハヤカワ文庫、1996年)
- 作者: 森岡浩之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
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カヴァーのデザインが余り好みではなかったり…。
『星界の紋章』を読まずに読んだので随分無謀なことをしたが、あとがきで作者がこちらが本編で前作の『紋章』は外伝と書いていたので取りあえずはまあ良いか、と思っておく。
完全に「アーヴによる人類帝国」側の視点から描かれているので「敵」(人類統合体)の兵力も作戦もはっきりとは分からないというのは戦争の一側面を捉えているのだけれど余りに対抗陣営のことが分からなくて何となく疑問が残った。戦闘の形態上捕虜などは発生しないのだろうか。アーヴ語のルビの付いている単語が多いのと軍の階級の独自性が高い。平面宇宙の設定は付録の説明まで読んでも分かったようで分からなかったり。
主役の3人組は『がんばれ!!タブチくん!!』収録の作品でもお馴染。OLなのか作家のアシスタントなのかは知らないけれど三宅さんも登場。昨今の大学や就職戦線が舞台になったらどうなるのだろう、と思ったりした。
読んでいる本
- 河上肇『貧乏物語』(岩波文庫、1947年 1965年・2008年に改版発行)
- 作者: 河上肇,大内兵衛
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1965/10/16
- メディア: 文庫
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ドイツの、今でいう「総力戦体制」についての話が出てくる辺りが第一次世界大戦の同時代に書かれたということを示している。
- 松本四郎『東京の歴史 大江戸・大東京史跡見学』(岩波ジュニア新書、1988年)
- 作者: 松本四郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/01/20
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良い意味で史跡見学になっていない気がする。近世史や東京の地理について学習していた頃に読んでおけば良かった。