岡部ださく『世界の駄っ作機』

筆名岡部ださく、こと岡部いさくによる「世界の駄っ作機」シリーズの初巻。
しかしプラモデルさえろくにない機体の紹介をシリーズ化したモデルグラフィックス誌も大したものと言うか、初期の読者から実在しない機体も含まれていると誤解されるのもさもありなんというところである。

その辺りを逆手に取った特別企画も掲載されているけれど、そこで登場するモデラーの「二宮茂樹」氏って、『ストラトス・フォー』の特典で御馴染の二宮茂幸さんのことだろうか。杉山潔プロデュ―サーと出会う前からこちらはつながりがあったということになるけれど、まあ外国機の模型に関わるお仕事となると相当に狭い世界のはずだろうから何となく納得してしまう。

初期だけあって題材が充実している。例えばデファイラントのように後の連載になると駄作機界の大物扱いされているような機体についてもしっかり取り上げられているのは、当方のような非マニアには有難いところ。


巻末対談(短いけれど)には宮崎駿も登場している(4号戦車についても語っている)。