読んだ本 8月 その4
- 中村政則『労働者と農民』(小学館、1976年 小学館ライブラリー版、1998年)
労働者と農民―日本近代をささえた人々 (小学館ライブラリー)
- 作者: 中村政則
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/03
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1976
- メディア: ?
- この商品を含むブログ (1件) を見る
農民・坑夫・女工達を軸に近代日本の労働と農民運動・労働運動、そして経済と社会を扱った一冊。もともとは小学館版「日本の歴史」の第29巻として刊行された物。この「日本の歴史」シリーズ、全32巻と近年の通史シリーズの倍近い巻数から成り立っており、『古代豪族』『中世武士団』『大名』『町人』など本書も含めた社会集団の巻が設けられている。
「戦後」についても働く人々を題材にして占領期から現代までの経済史を辿る様な通史が書かれていても不思議は無い昨今だけれど、おそらくその場合の表題は「労働者と農民」ではないのだろう、と思ったりした。
それにしても農民運動も坑夫も女工も忘れられた歴史的な存在になってしまったのだと感じさせられた。そもそも私のパソコンでは「こうふ」をいくら変換しても工夫はともかく「坑夫」は出てこないのだから。